梅雨のころから盛夏にかけて、八百屋さんに並ぶ新しょうが。
黄土色したおなじみのしょうがと違い、淡黄色とピンク色のグラデーションがかわいらしい姿です。この色彩が夏の新ショウガの特徴のひとつ。
そしてもうひとつの特徴が、みずみずしくてマイルドな辛味。刺激的な辛さがなく、お漬物や甘酢漬けなどでシャキシャキとした食感とさわやかな香りを楽しめるのは、この季節の新しょうがだけです。
さてこのしょうが、からだを温めて代謝を促すのに効果的な成分「ショウガオール」が含まれていることから、女性の、特にダイエッターには必須の素材と言われています。積極的に食べてらっしゃる方も少なくないのでは?
でも、しょうがのスゴイところはそれだけじゃないんです。
それがしょうがに含まれている「シネオール」という成分。
これ、食欲を増進させる成分で、健胃・解毒・消炎作用もあると言われています。
なるほど、ジメジメとした梅雨の不快感や盛夏の暑さにあたり、食欲の減退するこれからの季節にぴったり!
しっかり食べて疲労回復、夏バテ予防にも効果的ということ。冷奴やそうめんなど、ひんやりと食べやすい夏の定番に、「薬味」として添えられているのも納得。抗菌作用もあるとのことで、お寿司に「ガリ」として添えたり、夏の酢物の合わせ酢に加えるのも、理にかなっていますね。
ちなみに、代謝を促進するショウガオールは、温めて食べることでより効果を発揮するとのこと。ふだん食べているお味噌汁や煮魚にちょこっと加えて、効果的に摂取したいですね。
[新しょうがの甘酢漬け]
新しょうが 400g
塩 小さじ2
米酢 400cc
てんさい糖 120g
① 新しょうがの皮を薄くむいてスライスし、ボウルに入れて塩を振り混ぜます。
② 密閉容器に米酢とてんさい糖を入れてよくまぜ、てんさい糖を溶かします。
③ 大きめの鍋にお湯を沸かし、沸騰したら塩がまわってしんなりした新しょうがのスライスを入れて火から降ろし、ザルにあげて湯を切る。
④ しょうがが熱いうちに②の甘酢に入れて、常温にさめたらフタをする。
※漬けて半日くらい経てば食べられます。
※冷蔵庫で保存して、1ヶ月くらいまではおいしく食べられます。
☆甘酢はもずく酢やタコ酢などの合わせ酢に少量加えてもおいしい。
☆新しょうがの甘酢漬けを千切りにして、汁物や肉の炒め物に加えて、味のアクセントにするのも◎