喫茶店などでコーヒーや紅茶を注文すると、大抵ソーサー(受け皿)に乗せて提供されます。
このソーサー、一見当たり前のようですが、考えてみると何のためについているのかよくわからなくはないでしょうか?
ミルクや砂糖を混ぜるスプーンを乗せるためとか、こぼれたときにテーブルを汚さないためとか、色々思われてはいるものの、実はこれ、コーヒーや紅茶を冷ますための受け皿なのです。
はてさて、受け皿で冷ますとはどういうことなのか?
それは、熱いコーヒーや紅茶をカップからソーサーに移し、冷ましながら飲むということ!
確かに平たいソーサーに注げば冷めやすく、すぐに飲めそうではあります。
ただ、実際にそんなことをして飲んでいる人を見たことはありませんよね?
それにもかかわらず、カップがソーサーに乗って出されるのは、形式上のかつての名残のようです。つまり現代ではソーサーはほとんど飾りということですね。
とはいえ、オシャレなカップとソーサーで供される紅茶やコーヒーはなんとなくワンランクおいしく感じるもの。
ソーサーには飲み物を冷ますためだけでなく、視覚として楽しませる一端を担っている部分もあるのかもしれません。