【雑学⑯/今が旬の柑橘、実は長い歴史が】

暖かくなっては寒くなり、少しずつ春の暖かさが増してくる今日この頃。
店先には黄色やオレンジの柑橘類が並び、旬真っ盛りです。
そんな柑橘の歴史について、少し触れてみましょう!

 

 

まず、ミカン類の原産地は約3000万年前のインド、タイ、ミャンマー(ビルマ)あたりの、南インドだとされています。ただし、それは自生していたというだけで、栽培していたわけではないようです。
最初に栽培を始めたのは、中国。アジアの農耕の祖はやはり中国なのですね。文献にもその記述が残っているそうです。

また、「柑橘」という品種の概念が最初に生まれたのも中国で、なんと約4000年前の栽培史『橘誌』という本に詳細な記述があるとのこと。そこでは、柑橘類を柑、橘、橙の3種類に分類し、柑18品種、橘14品種、橙5品種とし、それぞれの特性も事細かに説明が書かれているそう。

日本でもミカン類の歴史は古く、『日本書紀』や『魏志倭人伝』にも日本原生の果物として「橘(たちばな)」が登場しているようです。

品種が違えば風味も違う、それぞれに様々な顔を持つ柑橘類、旬のおいしい季節に味わってみてはいかがでしょう?

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter