モコモコ、ゴツゴツのカリフラワー。その独特の形状は、小さな花のつぼみの集合体です。白いものは、花蕾に葉をかぶせて日光に当てずに育てたもので、ほかに紫色や黄色、巻き貝のようで薄緑色のものなど、種類も様々。原種はキャベツで地中海東沿岸生まれ。古代ローマ人が栽培していたものが分化し、世界中に広がり、多様な色や形のものが生まれました。
品種による味わいの違いはほとんどなく、加熱するとほんのり甘みが出てホクホクとした食感はおなじみですよね。
キャベツ類らしくビタミンCが豊富で、肝臓の解毒作用を強化して、有害物質を分解する働きをもつグルコシノレートという成分を含んでいます。ビタミンCの抗酸化作用と合わせて、ガンを予防する効果が高い「デザイナーフード・ピラミッド」でも中位にあがる優等生。
葉物のキャベツにくらべてギュッと詰まっているうえに、加熱しても減量が少ない。つまり、一度にたっぷり食べられるから、効率的に栄養を摂取できるというワケなんです。
ビタミンCはコラーゲン生成を助ける役割も果たしてくれて、お肌のシミの原因となるメラニン色素の生成を抑制。美肌をキープしてくれる効果もあって、女性には必食のお野菜です。
アクがあるので、調理にはあらかじめ下ゆでをしてから。白色種は少量の酢やレモン汁を加えてゆでるとくすみのない白色にゆであがります。ゆであがったらザルにあげて水に浸さず、うちわなどで風を当てて冷まします。
暖かい室内に置いておくと花蕾が開いてしまうので、ラップに包んで野菜室に。クキの切り口を下に、立てて置くようにしましょう。花蕾の先端は痛みやすいので、買ってきてすぐに使わない場合は、硬めにゆでて保存を。シチューやスープ、炒めものなどに、ちょこっと使えて便利ですよ。
カリフラワーのピクルス
肉料理にちょっと添えて、口直しの一品に。
セロリやニンジン、大根などと合わせて漬けてもおいしいですよ!
[材料]
カリフラワー 1株
白ワインビネガー 1カップ ※米酢でもOK
砂糖 大さじ1~1.5
塩 小さじ1~2
黒コショウ(粒) 10粒
タカノツメ 1/2本
ローリエ 1枚
[作り方]
① ブロッコリー以外の材料を全部、鍋に入れて火にかけて沸騰させ、常温に冷ます。
② ブロッコリーを小房に切り分け、塩を加えた熱湯で硬めにゆでる。
③ 密閉容器にブロッコリーを詰め、そこに①を注ぎ入れる。ブロッコリーの頭がピクルス液から出ないように気をつける。
漬け込んで1日以上置いたら食べごろ。