【旬の味覚/8月③夏のカラダを健やかにする「冬瓜」】

冬瓜

冬のウリとの名前ながら、収穫期は710月。暑いさなかに収穫の最盛期を迎える冬瓜。熟すと厚い皮が硬くなり、水分の蒸散を防いでみずみずしいまま3ヶ月ほど保存できることから、かつて野菜の種類が少なかった冬に食していたそう。だから夏野菜なのに、こんな名前が付いたんですね。

成分の90%以上が水分で、栄養価は高くありません。ただし100gあたり16kcalの低カロリーで食物繊維も豊富。と言うことは、ダイエッターには必食!の素材なのです。

そしてもうひとつ、冬瓜には意外に知られていない食養効果があるんです。

注目は皮。

中国では冬瓜の皮の利尿効果とデトックス効果に着目して、古くから生薬として用いているそうです。腎臓病や糖尿病の予防に効果があり、水分代謝を良くしてむくみを解消。また、体に溜まった熱を冷ましてくれるから、残暑の夜の寝苦しさも軽減してくれそう。

なるほど、お料理のレシピ本を見ると、「冬瓜の皮は厚めにむいて」と書いてありますが、その皮を捨ててしまうのはもったいないコトだったんですね。

とは言え、硬い皮は口当たりが悪くて食べにくいもの。

細かい千切りにしてキンピラにして食べるのがおすすめです。

また、生薬成分は水に溶け出すので、スープのダシ取りに入れたり、煮物を煮るときには実と一緒に炊いて、炊き上がりに取り出すのも良いですね。

冬瓜のスープ

[材料(4人分)]

冬瓜 1/4

トマト 2

ベーコン 4

コンソメ(顆粒) 小さじ1/2

塩・コショウ 適宜

[作り方]

①    冬瓜のワタを取り除き、皮をむいてひと口大に切る。

②    鍋に水を入れて、適当な大きさに切ったベーコンと①の全部を入れて火にかける。

③    冬瓜が柔らかくなったら、ワタと皮を引き上げてコンソメを加えて混ぜ、常温に冷ます。

④    食べる直前に③を温め、沸騰したらザク切りにしたトマトを加え、塩・コショウで味を調える。

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter