鮮やかなビタミンカラーの黄色が、いかにも栄養満点!なカボチャ。βカロテンを豊富に含む緑黄色野菜の代表のヘルシー食材として、日々、食している方も多いのでは?
カロテンの他にもカボチャには多くのカリウムが含まれています。カリウムはナトリウムと結合して汗として体外に排出されるんです。カリウムが不足すると体がだるくなり、むくみやすくなります。
炎天下に動いて汗をかく
↓
カリウムが排出される
↓
冷たい飲み物をゴクゴク
↓
なんかしんどい、体がむくんでる
こんな感じで、夏バテスパイラルへ突入!!です。
大変ですよね。
ところでカボチャの収穫期は夏から初秋。今まさに暑いさなかの畑で、たっぷりの陽光を浴びてスクスクと育ち栄養を蓄えているんですね。でも収穫したての新鮮なカボチャ、かならずしもおいしいとは限らないことをご存じでしょうか?
ポイントはカボチャに多く含まれるデンプン。
畑で大きく育ったカボチャには、多くのデンプンが含まれています。収穫後、ツルから切り離されても、デンプンを養分に2~3ヶ月ほど生き続けていくんです。その過程でデンプンはゆっくりと糖分に変わる、つまりカボチャが甘みを増していくと言うワケ。
チェックポイントはヘタ。ワインのコルクのように乾いていたら、収穫からほどよく時間が経過している証拠。甘みを増して、水分も適度に抜けてホクホクとした食感で、理想のカボチャに“完成”しているはずです。
この部分ですね。
ときにはこの部分がひび割れているものもありますが大丈夫、食べごろのサインです。
夏の盛りに八百屋さんやスーパーの店頭に並んでいるカボチャは、じつは梅雨入り前後に収穫されたものです。ただし、だからと言って栄養価が低いのではなく、一足早く夏を迎える沖縄や九州南部で、たっぷりの陽光を受けて育った優等生。おいしく甘く、食べごろなのでご心配なく。
カリウム不足を予防して、元気に盛夏を乗り切るためにも、たっぷりのカボチャを食べましょう♪
焼きカボチャのサラダ
熟成させて甘くなったカボチャと、新鮮なまま食べるカボチャのズッキーニ。
2種類のカボチャをオーブンで焼いて仕立てるサラダです。
冷たくすれば食欲のない日にも食べられるので、多めに作り置きしておくのがオススメ!
材料(4人分)
カボチャ 1/4個
ズッキーニ 1本
大葉 10枚
エクストラバージンオリーブオイル 適宜
塩 適宜
レモン汁 1/2個分
米酢 適宜
作り方
① カボチャの種とワタを取り除き、厚さ1㎝にスライスして食べやすい大きさに切る。
② ズッキーニをタテ1/8に切り、①のカボチャと長さをそろえて切る。
③ ボウルに①と②、エクストラバージンオリーブオイル、塩を入れて全体に行き渡るように混ぜる。
④ 180℃に熱したオーブンの天板にオーブンシートを敷き、③を重ならないように広げて、カボチャが柔らかくなるまで(約40分間)焼く。
⑤ 焼きあがった④をボウルに戻し、細かく刻んだ大葉とレモン汁、エクストラバージンオリーブオイルを加えて混ぜる。
⑥ 味をみて酸味が足らなければ米酢を加えて味を調える。