牛乳と京都の長い関係

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はじめまして、京都・烏丸にある「すまや 京おばんざい教室」です。

これから京都の旬ネタや祭事にまつわるお話し、ちょっと内緒の見所など、
いろんなお話をご紹介申し上げていこうと思っています。
どうぞ宜しくお願いします。
さてさて、入梅の声を待っていたかのように、日本列島が雨雲に覆われて、各地から雨の便りが届くこのごろ。
 京都でも今週は降ったりやんだり。ちょっぴり鬱陶しい空模様が続いてます。
 さて、6月前半のすまや 京おばんざい教室では、そんな季節にぴったりのサラリと食べやすいおばんざい5品のつくり方を伝授しています。

そのひとつが「酪豆腐」。





酪豆腐の「酪」は、酪農の「酪」。つまり牛乳のことなんですね。
京おばんざいなのに牛乳!?と、ちょっと驚かれるかもしれませんが、意外に京都と牛乳は長いご縁があるんですよ。
日本に牛乳が伝えられたのは飛鳥時代。
百済からの帰化人が、時の孝徳天皇に献上した牛乳の加工品「蘇」を大変に気に入られたとの記録が残っています。
その後、冷泉天皇の時代、京都に乳牛院(つまり天皇の御用牧場)がつくられ、搾りたての牛乳が天皇に献上されていたそうです。
乳牛院のあった場所は「右近馬場の西」だそうで、今の北野天満宮の南辺りでしょうか。
そこから今出川通を経て、京都御所まで運び込まれていたのかな?
と言うことは、搾りたて30分後くらいのおいしい牛乳を飲んでいたのかな? などとアレコレ想像を膨らませてみたりして(笑)。
ところでこの「酪」の字。
かつては牛乳を煮たものを指したそうで、それをさらに煮詰めたものが「蘇」、発酵させたものを「醍醐」と呼んだとか。
酪=ミルクのスープ、蘇=練乳、醍醐=チーズ。
そんな感じでしょうか。

今月前半のレッスンでお教えしている「酪豆腐」は、本来は牛乳に葛粉を加えて温め、冷やし固めたものです。
でもすまやでは、ヘルシーに食べてもらえるよう豆乳で仕立てるレシピにしました。
煎りゴマをたっぷり加えて、口に入れるとトロリなめらかにとろけ、粒々のゴマがほどけて、香ばしさが広がります。 ジメジメと蒸し暑い梅雨の雨降りの日にも、スルリと食べられるおいしい一品です。

すまや 京おばんざい教室では、体験レッスンを受付ています。ホームページでレッスン日程をチェック! お気軽にお問合せください。
お電話: 075-351-4598
Email: 075@3514598.com
ホームページ: http://3514598.com

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